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国の防衛線を鉄壁のように守っている人民軍軍人の胸の中には、祖国愛が大切にしまわれています。偉大な金正日総書記が人民軍軍人を祖国愛で胸を燃やす思想と信念の強者に育てようと心を砕いたことについての話は、今も人々を深く感動させています。
数十年前のある日、総書記が海岸のある区分隊を訪れた時のことです。指揮官たちと挨拶を交わした総書記は、あなたたちがどのように暮らしているかを見るために来た、一緒に海に出てみよう、と言いました。そして、小舟の方へ行きました。
指揮官と同行した人たちは、小舟にだけは乗ってはいけません、と切々と言いました。総書記は、何も心配することはない、ここまで来て、兵士たちが乗る小舟にも乗らなくては、と言って、塩気がにじみ出るへさきに腰をかけました。
舟が詰め所からある程度離れた所に着くと、総書記は指揮官に、目下の国の情勢について知っているのか、と優しく聞きました。その人は、毎日、新聞を通して、情勢を把握しています、と答えました。総書記は、そう、軍人は誰よりも情勢に明るくなければ、と言いました。
そして、わが国は海岸線が長いので、海岸砲兵の役割がとても重要だ、あなたたちは敵兵の一挙一動を鋭く注視し、その挑発行為に強い反撃を加えなければならない、と力を込めて言いました。
しばらくして、総書記は指揮官に、敵兵が海から侵入するなら、一発必中の自信があるのか、とまたもや聞きました。その人は跳ね起きて、自信満々です、と元気よく答えました。腕を引き寄せて、その人を座らせた総書記は、あなたの元気よい答えを聞くと、安心できる、もっと遠くへ出てみよう、と言いました。
舟は、詰め所から次第に遠のきました。長いこと、美しい海の景色を眺めていた総書記は、わが国はどこを見ても美しい、あなたたちはこの神聖な領土を一寸も敵兵が侵入できないようにしなければならない、そのためには、あなたたちが国と人民を熱烈に愛し、社会主義の国のありがたさを一時も忘れてはならない、と重ね重ね念を押しました。
熱い祖国愛が込められた総書記の言葉は今、人民軍軍人と人民の心の中に深く刻まれています。
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