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キムチェク工業総合大学の研究室主任である博士、助教授チョン・イルチョルさんの手記です。
「私には現代版『ホン・ギルトン*1』という異色のあだ名がついています。私の本名は知らなくても、現代版『ホン・ギルトン』と言えば多くの人が知っています。私がとても愛するこのあだ名は偉大な金正日総書記が親しみを込めてつけてくれたものです。
チュチェ99（2010）年9月のある日のことでした。統合オートメ化システムの導入のため私が派遣されていた北部のある工場を総書記が訪れたのです。その時、私は統合制御室にいましたが、部屋に入った総書記が誰かを見て嬉しげに手を振るのでした。制御室には数人がいたので、随員たちも総書記に見覚えのある人が誰なのか見当が付きませんでした。工場の責任者が私について紹介すると総書記はこの6月、テドンガン果樹総合農場に行った時、会った人なのに、今日、ここで又会いましたと言って、とても嬉しがりました。そして、私のことを、現代版『ホン・ギルトン』だと大きく笑いました。
私は3ヶ月前に総書記に始めて会って共に記念写真を撮ったことが思い起こされ、胸にじんと来るものがありました。その間、多くのところを現地指導して、会った人も多いでしょうが、たった一度だけ会った私を忘れていないとは・・・まるで夢を見るようでした。この日、総書記は、現代化された現場で工場の人たちと共に記念写真を撮る時、私も呼びました。そして、工場に造られた生活施設を見た後も記念写真を撮りましたが、その時、キムチェク工業総合大学の『ホン・ギルトン』の顔が見えないと言ったとのことです。
『ホン・ギルトン』は、昔から朝鮮人民の間で、すばしこく、勇猛かつ才知にたけた気質で至る所で大事をこなす人の代名詞となっています。現代版『ホン・ギルトン』、この呼び名には私たち科学者が伝説の中のホン・ギルトンのように、社会主義強国建設の全ての部門で縦横無尽に活躍して、先端突破の熱風をさらにつよく巻き起こすことを望む総書記の深い信頼と期待が込められていました。総書記に会った時のことを振り返ってみますと、私たち科学者を信頼し、押し立てた総書記の優しい姿が思い浮かんで、胸が熱くなります。
この6年間、研究室ではアクリル酸合成工程のオートメ化システムを国の実情に相応しく構築し、多くのプロジェクトの現代化工事を受け持って見事にやり遂げました。その功が買われ、私は労働英雄の称号を受けました。総書記にこの嬉しいことを知らせることができるなら、どんなに良いことでしょう！ 歳月が流れるほど総書記が偲ばれてなりません。私は金正日総書記が名づけた『ホン・ギルトン』という呼び名を人生の高貴な称号と思い、自立経済発展の早道を先頭で開いて行く科学者の本分をまっとうするつもりです」
（今日の朝鮮）
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