朝鮮の特産インサム

インサム*1、人参、つまり朝鮮人参のことですが、これはその根が人の形を取っているから名付けられたものです。野生のものをサンサム*2と言い、栽培するのをインサムと呼んでいます。

インサムは918年から1392年まで存続したコリョ、高麗時代に外国に輸出されてから「コリョ・インサム*3」と呼ばれ、朝鮮の特産として世界に広く知られるようになりました。コリョの都であったケソン*4地方で多く栽培されたので、「ケソン・インサム」、「ケソン・コリョ・インサム」とも呼ばれています。現在、インサムを栽培する国と地域は多くありますが、ケソンはコリョ・インサムの一番の産地となっています。

インサムには健康と長寿に必要な各種のグルコシドと必須アミノ酸、ビタミン類とミネラル成分などが含まれています。インサムは五臓を保護し、脳、血管系統によく、内分泌腺を刺激して新陳代謝を促します。また、血気を旺盛にし、疲労を癒し、精神的および肉体的能力を高め、活力を与えています。

インサムは人々の健康増進と生活向上に役立っています。各種のコリョ薬と強壮剤のメーンの薬種となり、お茶、エキス、酒など、数多くのインサム関連の製品は食生活に広く利用されています。インサムが原料である化粧品も需要が非常に高いです。

偉大な金日成主席と偉大な金正日総書記はインサムの栽培と加工技術を一層発展させるよう導き、インサムを多く栽培して人民の健康増進に役立てるよう措置を取りました。長い歴史と伝統を持つコリョ・インサムの栽培と利用の風習は国家無形文化遺産に登録されています。また、インサム法が採択されてその生産を一層増やし、人民の健康を保護増進することが法的に裏打ちされています。

インサムを始め、人民生活の向上に必要な工芸作物の産量を増やすのは朝鮮労働党第8回大会で示された重要な政策です。

(フィーチャー)

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2021.03.16の記事
インサムの生まれ故郷ケソン朝鮮の薬草栽培の歴史
 

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*1 人参(人蔘、인삼)
*2 山参(山蔘、산삼)
*3 高麗人参(高麗人蔘、고려인삼)
*4 開城(개성)

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