明沙十里

ミョンサシムリ*1は朝鮮東海岸の指折りの景勝地です。朝鮮東海岸の中部に長く延びた半島があります。カルマ半島*2と呼びます。川と海の堆積作用によって、陸地と島がつながってできたものです。このカルマ半島に砂浜が伸びていますが、それをミョンサシムリと呼んでいます。

日本の1里に相当する10里、4キロの名勝の砂浜と言う意味でミョンは、名勝の名、サは、砂、シムリは、10里です。砂浜の幅は狭い所で0.7キロメートル、広い所で1.3キロメートルほどです。ミョンサシムリの北の方は標高100メートル位の丘陵地帯となっています。

丘陵の海の方は長い間、波に洗われて様々な形をなした岩の崖となっており、周辺には松、朝鮮五葉松、クヌギの木が育って美しい景色です。海辺につきものの松、まばゆいばかりの白い砂浜にハマナスが咲きみだれる眺め、すがすがしい空気、どっと押し寄せる波で気分爽快のカルマ半島とミョンサシムリです。まさに自然が織り成す神秘境で、絵の世界にまぎれこんだような錯覚を起こします。

ミョンサシムリには充実したサービス施設を揃えた海水浴場があります。この一帯は海の底が砂からなっており、沖合いに向かっての500メートルの区間が徐々に深くなるので海水浴場としてうってつけの所です。

毎年、シーズンになれば多くの勤労者がミョンサシムリを訪れて憩いの一時を過ごしています。

2016年の記事
 
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*1 明沙十里（名砂十里、鳴沙十里　명사십리）
*2 葛麻半島（갈마반도）
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