朝鮮の人誰もが国の繁栄、社会と集団に有益なことを進んでするのをこの上ない誇りと思っています。国の繁栄のためまじめに努力することに喜びを感じる人の中にはキム・フンジョさんもいます。
キムさんはファンヘ南道*1にあるヘジュ・トラクター部品工場の労働者です。年は取ったものの、尽きることのない情熱で長い間、国のためになるよいことを進んで探し出し、実行しています。
キムさんがこの工場で張り合いある労働生活のスタートを切ったのはほぼ60年前のことでした。進取の気性に富むキムさんでしたので、仕事を始めて間もなく模範労働者になりました。私心のない努力の滲んだトラクターの部品を見て、キムさんは農場の田野に波打つ稲穂の海と高々と聳える米の山を描き出しました。
キムさんは今やっていることでは物足りない、もっと多くのことをしたいと切に思いました。それで生産計画を上回って達成する傍ら、国の利益につながる節約の可能性を探し出すため思案をめぐらしました。他人の目には見えない些細なことでも、キムさんの目には増産と節約に寄与する大切なもの、大きなものに映りました。
キムさんは使用期限が切れてしまったベアリングのリサイクルに着眼し、それを実現するため思索と研究を続けました。研究に向けられたひたむきな努力は職場でも家でも間断なく続きました。やがて、キムさんはベアリングのリサイクル技術を生産に導入して、国に大きな経済的利益を与えました。
このようにこれまでの数十年間、キムさんが再生して職場の設備を稼動させ、連帯機関に送ったベアリングの数は9万個以上で、その重さは約10トンになります。陰日なたなく、国の繁栄のための愛国の道を歩み続くキムさんを国では重要な大会にも参加させ、社会主義愛国功労者に押し立てました。
キムさんのお話です。
「私がやったことはたいしたことではありません。ただ、この国の公民として微力ながら尽くしたいと思っただけです。仕事を手放すまで国のためになることをするつもりです」
(今日の朝鮮)