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エクアドルの「ボルンタド」出版社の名誉社長だったネルソン・ウンベルト・オルティス・フロレスさんには生涯を通して守った信条がありました。それは真の人間愛は実践的な愛情だと言うことでした。
それでこうした実践的な愛情の持ち主にめぐり合おうと長い間、世界各国を訪れて名だたる政治家に会い、歴史に名を残した人物の一代記にも読み耽りました。でも、夢に描いた「愛の権化」は探しようがありませんでした。
そのウンベルトさんが人民が国の主人となったアジアの朝鮮に注目するようになりました。チュチェ思想という人民大衆中心の指導思想の下に前進し、飛躍を遂げる社会主義朝鮮はウンベルトさんの心をつかんで離しませんでした。
この国を導く指導者は果たしてどんな方なのか。ついに家族とともに訪朝したウンベルトさんは夢にも描いた偉人にめぐり合いました。限りなく優しくおおらかな人柄、海のように広い包容力を持つ偉大な金日成主席はウンベルトさんがそれほど待ち焦がれていた「愛の権化」そのものでした。ウンベルトさんは金日成主席にすっかり魅せられました。
対外文化連絡協会のハン・インヨンさんのお話です。
「ウンベルトさんは何度も訪朝し、そのたびに偉大な金日成主席に会う栄光に浴しました。私は2010年頃からウンベルトさんと知り合いになりましたが、ウンベルトさんに招かれて何度となく家庭訪問もしました。その度に感じたことですが、ウンベルトさんは金日成主席と金正日総書記から自分が受けた配慮について語る際はすっかり興奮し、主席と総書記は世界的な偉人で、偉大な人間だと語りました」
ウンベルトさんは何度も訪朝して延べ250日間以上も逗留し、一般の人たちから金日成主席と金正日総書記の気高い人民的風格についての多くの話を聞きました。
ある年、訪朝したウンベルトさんはピョンヤンのある病院で1人の労働者のカルテを見ました。
しかも金正日総書記がピョンヤンから数百キロメートルも離れたところにいる患者の搬送に大型航空機を送るよう緊急措置を取ったことにはびっくりしました。到底信じがたい現実でした。
普通の人への偉人の思いやりがそのまま不死の薬となり、現代医学が「死」を宣告した人も意識を取り戻して大地を闊歩する奇跡が生まれる国、まさにそれが人民大衆中心の国、社会主義朝鮮でした。
ハン・インヨンさんはこう語ります。
「ウンベルトさんはこう語りました。朝鮮には金日成主席と金正日総書記の人民愛が大河のように、春の日差しのように満ち溢れている、この偉大な愛情を原動力として朝鮮は前進している」
（世界と朝鮮）
