62年前の軍事的奇跡

62年前の軍事的奇跡

予測しがたいのが戦闘の勝敗、戦争の結果です。1950年6月25日、アメリカが南朝鮮傀儡集団を唆して戦争を起こしたとき、世界はアメリカの敗戦など想像も出来ませんでした。しかし、アメリカの強大さの神話は朝鮮で木っ端微塵になりました。

戦争開始3日目にソウルが落とされ、3年後は朝鮮人民の勝利が決まったこととなりました。戦争勃発の際、敵味方が対峙していた38度線一帯の朝鮮人民軍は少数の防御兵力に過ぎませんでした。しかも、人民軍は正規武力になって2年しかならず、現代戦の経験もありませんでした。ところが、朝鮮人民軍最高司令官の金日成主席は卓越した知略と無比の胆力を持つ世に稀な偉人でした。

主席は人民軍に即時反撃に移ることを命令し、短期間に敵軍の主力があるソウルを制圧するようにしました。人民軍の疾風のごとき進撃に敵軍は慌てふためき退却し始めました。戦局を深く洞察した金日成主席は敵軍に息を入れる間を与えずより積極的な戦闘行動を取るようにしました。

戦勝革命事績館のラ・ミヒャンさんの解説です。

「ソウル攻撃開始の時間は早朝に決められました。夜間戦闘となれば、人民の生命と財産が被害を受け、貴重な文化財が破壊されるからでした。前方指揮所が前線近くに展開され、抗日武装闘争で鍛えられた有能な指揮官が各部隊に派遣されました。用意万端の人民軍連合部隊と各部隊は6月28日の早朝、ソウルに対する総攻撃を開始しました。先ず、戦車部隊が突入し、歩兵の連合部隊が敵の側面と背後を打撃しながらソウル市街へ攻め入りました。熾烈な市街戦が繰り広げれました。道路や高層建物に砲火を浴びせれば敵軍の抵抗を容易く抑えることが出来ましたが、人民の生命と財産、貴重な文化財の被害と破壊を防ぐため突撃チームが組まれました。人民軍軍人の犠牲精神により敵軍は掃滅され進撃路が開かれました。6月28日11時30分、ソウルは完全に解放されました」

開戦3日目に敵の牙城であるソウルは落とされました。これは一つの軍事的奇跡でした。アメリカは気絶せんばかりで世界も驚きました。ソウル解放作戦でアメリカの侵略の企みは出鼻を挫かれ、金日成主席が示した戦争勝利のための戦略的方針の実行に有利な条件が作られました。