12月の吹雪

12月の吹雪

12月の吹雪が朝鮮人民の胸をえぐります。今から6年前の12月17日も偉大な金正日総書記は大地を凍らせ、肌を刺すような寒風が吹きすさぶ現地指導の途についていました。

モランボン・コリョ薬工場で生産を担当しているリ・ハクチョルさんのお話です。

「社会主義強国づくりのための現地指導の途上で、しかも、吹雪を突いて走っていた列車の中で金正日総書記がなくなったと思うと、今も12月の吹雪が悔しいほどです。社会主義のこの国の繁栄のために、また、人民の幸せのために一生涯、吹雪を突いてきた総書記の献身の労苦が迫ってきて胸が張り裂けるようです。本当に総書記の一生は吹雪の一生で、総書記の綿入れを濡らした雪を思うと、涙が出ます」

チュチェ99（2010）年12月始めのことでした。この日も総書記は北国の寒い風に当たりながらヘリョン・コリョ薬工場を訪れました。白杏の花咲くうららかな春の日でもなく、白杏の実が熟する夏でもない北国の寒い風に当たりながら真冬に工場を訪れた総書記は人民の健康が基本だと言って、人民の健康増進のために尽くしているここの従業員の労をねぎらいました。

わが身を省みず、人民の健康から先ず思う総書記を仰ぐ工場の人たちの胸は熱くなりました。実験室とコリョ薬の生産工程を詳しく見た総書記は工場の従業員が研究者と力を合わせて作り出した薬を手にして、地元に豊かな薬草で効目の良い薬を作った、と高く評価し、これからの生産の見通しについても聞きました。そして薬草を保管するところを見ました。いっぱい積まれている薬草の一つ一つを指差して、その効能と保管のことも聞きました。

総書記がヘリョン地方に豊かな薬草で色々な良質のコリョ薬を生産していることを重ねて評価するので、工場の人たちは感激しました。工場の人たちは工場の増改築の時のことを感慨深く思い起こしました。金正日総書記は地方都市の小さな工場にすぎないヘリョン・コリョ薬工場を現代的な工場に増改築するよう措置を取り、必要な条件の全てを整えてやりました。こうして、コリョ薬の製造工程が一式そろい、生産の無菌化と無塵化が実現した工場となりました。

しかし、12月の寒い北国の吹雪をかきわけ、工場を訪れて、すべての成果を従業員たちに回す総書記に工場の人たちは熱いものがこみ上げてきました。人民の健康のため、酷寒をものともせず、工場を訪ねてきて恩情を注ぐ金正日総書記の人民愛を12月の吹雪は伝えています。