10代の世界チャンピオン

10代の世界チャンピオン

この7月、ロシアのカザンで行われた第16回国際水泳連盟世界選手権大会女子10メートル高飛び込みで朝鮮のキム・グクヒャン選手が優勝して国の栄誉を轟かしました。年は16歳、4月25日スポーツ団の選手、国際競技には一回も参加したことのない新進選手です。そのキム選手が一回で世界チャンピオンを命中させました。

世界チャンピオン、これはキム選手の夢でした。キム選手はスポーツ選手の家庭に生まれました。両親は、レスリングと体操の選手でした。こうした家庭環境は幼いキムさんをスポーツの世界へといざないました。8歳の時からキムさんは、青少年スポーツ学校で体操を始めました。目標は体操の世界チャンピオン・キム・グァンスク選手の後をついで世界の体操の覇者になることでした。

チュチェ100（2011）年、キム選手は飛び込みへと方向を変えました。キム選手の母に言わせますと、そのきっかけは共和国に飛び込み種目のチャンピオンがまだいないという事に気づいたことだそうです。その時、キム選手は朝鮮で世界の体操界の覇者が生まれたように、飛び込み種目でもチャンピオンが生まれたらどんなに良いだろう、私は飛び込み選手になると言ったとのことです。国では、少女の夢を大事にして中央クラスのスポーツ団で有能なコーチの指導の下、才能を伸ばすようにしました。

キム選手は幼心にも国の配慮に報いたい思いでいっぱいでした。それで、宙に浮かぶ時の正しい姿勢からはじめ、様々な回転、身伸など難度のある動作を完成させるための訓練に励みました。キム選手は前途が嘱望される選手に目され、初めて参加した第16回国際水泳連盟世界選手権大会の女子10メートル高飛び込みで世界チャンピオンになりました。

キム選手のこの驚くべき成果について世界のマスコミは特筆大書しました。

「奇跡は、全く思いがけないところで生まれた。誰も関心を払わず、名前も聞いたことのない朝鮮のキム・グクヒャン選手が中国選手を見事に下して一躍、世界の覇者になった」

キム・グクヒャン選手は、国中に知られた人民スポーツマンになりました。