青い森を育てる

青い森を育てる

ハムギョン南道*1のシンポ市*2森林経営所には、青い森を育てて玉の汗を流している人がいます。ポジュ里*3という所の山林看守チェ・ヨンイルさんです。

チェさんのお話です。

「森林は私たちの生活に欠かせない貴重な資源であり、財貨です。それで、山林看守の誰もが森林造成と保護に励むのを誇りに思い、生き甲斐を感じています」

ポジュ里は、シンポ市から遠く離れたひっそりとした山村です。この人跡まばらな山地で、チェさんは40年以上も山林看守を勤めています。チェさんも、若いころは大きな希望を抱いていました。

しかし、軍隊服務が満期になって帰郷した後、進んで山林看守になりました。国の貴い一部分である故郷を暮らしよい所に造らなければならないという心の呼びかけに、そう決心したのです。

ポジュ里の山の大半は石灰岩層からなっています。このような地帯での森林造成は決して容易なことではありません。岩場を掘り起こし、雑木を抜き取って、少しずつ林地を広め、育苗場を造らなければなりませんでした。

土壌状態も良くないので、堆肥も同じ面積の他の育苗場に比べてずっと多く運び出さなければならず、大変手数がかかりました。分けても、山に移植した苗木が活着できず、萎れてしまうと、このような痩せた土地で森林造成が可能なのかと言う危惧の念に駆られました。

しかし、絶対に放棄しませんでした。一度植えて出来ないなら、10回、100回植えてでも、必ず故郷の山々に青い森を生い茂らせるという覚悟で、根気よく植林に取り組みました。

森林造成で一貫して重視したのは、科学技術でした。科学技術を知らずに一歩も進むことが出来ないと言うことを自覚して、最新技術を会得するため、時間を惜しんで熱心に学びました。

それに基づいて、先進的な苗木生産法を積極的に取り入れ、肥培管理を科学的に行って、担当地域の山々は青々とした森に覆われました。尽きない情熱と燃えるような献身の精神で森林造成に全てを尽くしたことが高く評価され、チェさんは、国の計らいで功労山林工の称号を受けました。

そして、国レベルの大会に何度も招かれ、代を継いで伝えるべき恩情に恵まれました。森林造成に一生を尽くした父の後を継いで、息子のチェ・チョルさんも山林看守になりました。

父と子の懸命な努力によって、ポジュ里の山々は一層生い茂っています。

（今日の朝鮮）