許せない二面的行動

許せない二面的行動

先日、国連総会本会議でアメリカ主導の下「北朝鮮人権決議案」なるものがまたもや採択されました。会議で反共和国敵対勢力は「広範囲に亘る重大な人権侵害、即刻中断、責任究明」等と共和国を悪辣に中傷しました。

これに先立ってアメリカ国務省（国務相）は「何某の宗教の自由と人権改善の為の持続可能なプレッシャー」を云々し、共和国を中国とイラン等9カ国と共に「宗教の自由の特別懸念国に再指定する声明」なるものを発表しました。

実際に於いて今、最悪の人権蹂躙犯罪国として国際的に裁かれる主犯は他ならぬアメリカです。アメリカでは富める者は益々富み、貧しき者は益々貧しくなる社会悪が極みに達し、数え切れない程の流浪人、貧困者、失業者が、初歩の生存権まで失って町をさまよっており、殺人、強盗、テロ等各種犯罪が相次いでいます。

信教と人種が異なるといって人々を蔑視し排斥し、矢鱈と殺害するのが今のアメリカ社会の普遍的な風潮となっています。このようなアメリカが国際人権裁判官・国際宗教裁判官ぶっていますのですから、途方も無い事だと言わざるを得ません。

共和国は人民大衆が国と社会の主人となっており、全てのものが人民大衆に奉仕する人民大衆中心の真の社会主義制度です。勤労人民大衆の自由と権利が最上のレベルで保障される共和国は今、世界の人々に憧れています*1。

にも拘らずアメリカとその追従勢力が有りもしない共和国の人権問題について云々するのは、共和国への制裁とプレッシャーの度合いを一層高めようというのに、その不順な目的があります。更に看過出来ないのは、この度のアメリカとその追従勢力の人権の事での悪辣な共和国バッシングに同調した南朝鮮当局の仕打ちです。

南朝鮮当局はアメリカが共和国を宗教の自由の特別懸念国に再指定すると、「北の人権が改善されるよう国際社会と共に努力する」と言っただけでなく、国連の北朝鮮人権決議案の採択にも積極的に相槌を打ちました。これが今の北と南の関係改善の雰囲気を壊し、敵対勢力の共和国との対決妄動を煽る身の程知らずの妄動である事は二言を要しません。

表では関係改善と平和を云々し、裏では対話の相手の尊厳と体制を悪辣に貶し、制裁とプレッシャーに躍起になるアメリカと南朝鮮当局の二面的行動は今、内外の非難の矢面に立たされています。

（時事評論）