衰えない情熱

衰えない情熱

「これが愛国で、このような人がまさに愛国者です」

ピョンヤン市*1マンギョンデ区域*2のコングクという町*3の第52居住人民班*4に住んでいるソン・デソプさんについて、ここの住民たちはこう話しています。

ソンさんは定年退職してからここ数年間、毎年、家庭で多くの苗木を育ててポトン川*5の辺に植えました。そして、念入りに育てて、ポトン川の辺を美しい人民の憩いの場に造るのに貢献しました。

ソン・デソプさんのお話です。

「70の峠に差し掛かった私ですが、年は取っても衰えていません。体は老いても、国のために余生を尽くしたくて、丹念に苗木を植えて、育てているわけです。身がそのまま緑豊かな国の一本の木、青い森になりたい気持ちです」

ソンさんは常に自分よりも国を先に思いました。定年前、社会主義強国づくりの大プロジェクトの完成に献身したソンさんは、いくら熱心に働いても疲れることなく、物足りない感じでした。

退職した後も、息子と嫁の世話になってのんびりと暮らすことも出来ましたが、国のために何かしようという思いばかりでした。「国のために私に出来るのは何だろうか」、思案の末、ポトン川の辺に木を植えることにしました。次第に植樹に身が入って、仕事に調子付きました。

専門家たちを訪ねて、種の繁殖や剪定などの方法を一つ一つ覚え、家庭で自ら苗木を栽培し、木を植え育てる過程に経験と技術を積みました。植樹は生半可な努力では出来ないものです。

難事にぶつかったこともありましたが、落胆しませんでした。活着率を上げるため、早朝から夜遅くまで苗木のそばに付きっ切りでした。努力の甲斐あって、一年に数百本の苗木がポトン川の辺に根差しました。

「これからも、苗木の栽培と樹木の肥培管理をきちんとして、ピョンヤンを緑豊かな都市にするのに微力ながら貢献したいと思っています」