衣文掛けがついた椅子

衣文掛けがついた椅子

いつでしたか、建設中の綾羅遊泳場をまたもや訪れた敬愛する最高指導者金正恩委員長が更衣室を見た時の事でした。そこには衣服を保管するロッカーが整然と並んでいました。

しばらくの間更衣室の内部を見ていた金正恩委員長は、「衣文掛けが付いた椅子は人民が使うものだから一番良い物で用意するように」と言いました。周りの人達の胸に、じーんと来るものがありました。そして何日か前にあった事が頭に浮かびました。

その日、遊泳場の建設状況を把握する為現地に赴いた委員長は更衣室にも行きました。随行の人達は「更衣室がこれくらいなら遜色が無いだろう」と満足に思っていました。ところが更衣室を詳しく見ていた委員長が、ふと「ここに衣文掛けが付いた椅子を置くように」と言うのでした。

委員長は手帖に直々絵を描いては、「このように衣文掛けが付いた両面の椅子を置いたら客が背を向け合わせて座ったままで靴下も履けるし、衣文掛けに服も掛けられるので便利なばかりか更衣室のスペースも広くなる」と教えました。

誰もが少しの間寄る所でしたが、委員長は服を保管するロッカーと共に衣文掛けが付いた椅子まで置いてここを訪れる客の便宜を図るよう細かく気を使うのでした。その時我知らず目頭が熱くなった人達でした。

それが再度ここを訪れ、「人民が使う椅子を一番良い物にしよう」と強調する金正恩委員長でした。

（今日の朝鮮）