総合的な歯科病院

総合的な歯科病院

これまで共和国各地の病院をいろいろとご紹介してきましたが、今日は歯科病院を訪ねて見ましょう。ピョンヤンの都心を流れるテドン川*1の岸辺に保健省歯科総合病院があります。広い面積を占めている病院の構内はとてもすっきりとしています。

では、院長のチョン・ヒョンチョルさんのお話を聞いてみましょう。

「外来病棟と機能診断病棟を始めいくつかの病棟からなる病院には数十あまりの臨床専門科と入院室があります。口腔病の予防と治療が基本で、手術も円満に出来る、いわば総合的な医療センターとなっています」

病院では来院者の予診にまず力を入れています。そして治療を要する患者は診断に従って専門科で治療を受けるようになっています。予防科では口腔病の知識を広め、口腔清掃や水圧を利用したマッサージなど、いろいろな予防対策が取られています。病院には小児歯科もあり、専門的な治療が行われています。そのほか、保存研究所などがあって、ハイレベルの治療が行われています。

歯科技工科では前より効率の高い新たな補綴の移植方法を取り入れて治療効果をぐんと高めています。ここで歯の治療を受けたり、補綴をして歯の機能を回復させた患者さんたちは、みなが、歯がよくなったので体中に元気が出るようだ、仕事にもっと精を出したいといっています。

補綴第2科のリ・ジョンホ医長のお話です。

「昨年、一人の外人客が病院を訪ねたことがあります。病院の各所で一般の人たちが無料で治療を受けるのを目の当たりにしたわけですが、そのとき、その人は、自分の国では補綴一個当たり数百ドルがかかる、ところがこの病院では無料でしてくれる、共和国の保健医療制度はほんとうにすばらしい、と言って感嘆を禁じえませんでした」

歯科総合病院では歯科の治療とともに腫瘍と美容の治療も行われています。

チョンさん、これからの抱負は。

「これからも先進的な口腔治療の方法を多く取り入れて治療の水準をさらに高め、人々の健康増進に大いに役立てるつもりです」