笑いの花咲く島

笑いの花咲く島

ルンラ島*1はピョンヤンの都心を流れるテドン川*2の美しい島です。

昔からテドン川のみなもに悠々と垂れる青い柳が清らかな水の上に絹の反物を垂らしたように美しいと言ってルンラ、絹を意味する綾と羅の字を書くここに人民のための公園*3が造られ、四季を通して笑いの花が咲き続いています。夏場の今、一番人気が上がるのは遊泳場とイルカ館です。

来客はここで真夏の暑さもすっかり忘れ、憩いの一時を楽しみます。天にぶら下がったようで、見上げる人の目も眩むような垂直回転ブランコ。ここに乗るとルンラ島の全景が足元で踊るように流れていきます。また、空高く上り詰めたかと思うと一瞬にして急降下する乗り物で逆さまになって地面を見下ろすときはスリル満点で息も止まるほどです。

このほかにも螺旋型回転盤や電気自動車、電子娯楽館、お笑い家、鏡ハウスなどが次から次へと来客を喜ばせてくれます。笑いの世界は幻想の世界へといざなう3D映画館でも続きます。

チョン・ヨンヒさんのお話です。

「休日や祝日は家族ぐるみでよくここを訪ねています。来るたびに新しい感じを与えています。イルカ館ではこれまで見られなかったイルカの曲芸を見たり、3D映画館では新作の3D映画も見たりして本当に楽しい一時を過ごしました。息子は兵隊ごっごのできる娯楽場で遊んでは新しいものだととても気に入ったようで、友達と一緒に来るって言っています」

屋外でパートを組んで行う兵隊ごっごは、室内でディスプレーと向かい合って行う電子ゲームより一層興味をそそるようです。子供たちはあたかも戦闘に参加した兵士のような真面目な態度で、時間の流れもすっかり忘れてしまいます。傍で見ている人たちも「指揮官」の役を買って出て「戦闘」を指揮したり、応援したりします。

ルンラ島にあるメーデースタジアムでは今、大マスゲーム・芸術公演「人民の国」が大盛況です。ルンラ人民公園で楽しい休息の時間を送った人たちはメーデースタジアムで展開される大マスゲーム・芸術公演に見入り、美しく、恍惚とした芸術の世界に心を奪われてしまいます。

まさに、ルンラ島は昼も夜も人民の喜びと笑いの花咲く人民の島です。

（今日の朝鮮）