社会主義朝鮮での幸せな生活

社会主義朝鮮での幸せな生活

今から60年前のチュチェ48（1959）年12月、新潟港からは祖国に帰る在日朝鮮人を乗せた帰国船が発ちました。「資本主義から社会主義への民族の大移動」と称え、世界の注目を浴びました。この歴史的な流れの中、翌年のチュチェ49（1960）年12月までの1年の間に、延べ51回に渡って5万人以上の在日朝鮮人が祖国に戻りました。

チュチェ49（1960）年4月、第17次帰国船には、鈴木裕子という日本人女性がいました。18歳の鈴木さんは朝鮮人の継父について母と妹と一緒に朝鮮に来るのでした。鈴木さんは、キム・ジンギョン'という朝鮮の名を持ちました。歳月は流れてキムさんは、曾祖母となりました。

ピョンヤン市*1トンデウォン区域*2のシンリという町*3に住むキム・ジンギョンさんのお話です。

「1960年に朝鮮に来て60年近い歳月が流れました。率直に話しますと、何も知らずに、母と離れて生きられないようでついてきたわけですが、朝鮮で社会主義の良さを肌で感じています。国が住宅を宛がい、生活を見守り、また無料教育、無料治療といって、国の配慮は数え切れないほどです。息子、娘を産んで大学の勉強もさせ、孫も大学に入学しました。願いは全て叶いました。そのありがたさをどう言い表してよいか分かりません。社会主義制度に対する感謝の念に溢れて、一日一日を過ごしています」

キムさんは、今、息子夫婦と一緒に住んでいますが、嫁も大学卒業生で、文学の才能にたけた孫は、今年、キムヒョンジク師範大学に入学しました。キムさんに曾孫を従える喜びを与えた外孫娘も、キムヒョンジク師範大学を卒業し、全国大衆文学作品の懸賞募集に入選したこともあります。大学時代に外孫娘は祖母の人生をテーマにしたシナリオを書いてみる思いまでしたとのことです。

外孫娘のキム・ヒョンミさんは話します。

「幼い時から嫁に行くまで祖母が育てました。その間、祖母の生活を多く体験しました。祖母は悩み事や辛いこと、喜びを推し量ってくれるのは労働党しかないと言い、1から10まで、息子娘のこと、孫のことに至るまで解決してもらえたいことがあれば、区域人民委員会に行くべきだ、労働党の区域委員会に行くべきだ、と言っていますが、それが今になっては習慣となりました」

キムさんがいつも訪ねるという区域人民委員会と労働党の区域委員会の人たちが、数年前、夫がなくなった時にも葬式を主管してくれたと、キムさんは何度も話していました。キム・ジンギョンさんのように、キムさんの母も共和国で心配を知らずに90歳が過ぎるまで生き、ピョンアン南道スクチョン郡に住んでいる妹も3人の子息と孫を立派に育てました。

キムさんは、家族の中には人民軍、人民保安員、鉄道部門の従事者、党の細胞委員長もいると自慢しています。今年も、この家にはうれしいことがたくさんありました。キムさんの孫が大学生になり、妹の家では孫と孫娘が大学生になりました。両家には、大学卒業生と大学に通っている人が15人もいるそうです。それが余りにもありがたくて、キムさんは国に役立つことを1つでもやるため心を砕いています。

「私のようなものに深くも深い配慮を寄せているのですから、それに報いる思いだけです。配慮にきっと報いるつもりでいます」

日本の女性が朝鮮でこんなに幸せなのか、と信じがたい人も多くいるでしょう。しかし、生まれたところではないが、自分の家族の幸せと未来を花咲かせる共和国を永遠の住処に定めたキムさんなのです。

キム・ジンギョンさんの願いは、家族みなの思いを込めて敬愛する最高指導者金正恩委員長に感謝の手紙を送る事です。

（今日の朝鮮）