熱い祖国愛を持つ女性科学者

熱い祖国愛を持つ女性科学者

カンウォン道*1のムンチョン郡*2に無煙炭の節約に大いに貢献した女性科学者がいます。新しい添加剤を開発したムンピョン製錬所の研究員リ・チュンヒさんです。リさんは博士号を受けた人です。

リさんが添加剤に注目したのは、27年前のチュチェ75（1986）年からでした。当時、リさんの居住地の炭鉱村には、大量のボタがありました。主婦のリさんはそのボタが惜しくてなりませんでした。

「あのボタを無煙炭のような大事な燃料にすることはできないかしら・・・」

それで、黒鉛状無煙炭活性添加剤の研究を思い立ちました。昼は研究所での仕事をやり、夜は添加剤の研究に没頭しました。ところが、実験と工業化の研究が当時の環境では実現不可能なことであることが分かって来ました。それで、リさんはムンピョン製錬所に研究の場を移すことにしました。製錬所の労働者たちがその決心を支持し、早く成功するよう心から助けました。

実験室や実験設備も充分保障されました。こうして、新しい添加剤の研究が本格化しました。ところが、未知の研究なのでなんの進展もありませんでした。でも、リさんは後へ引けませんでした。主婦としては手に余ることでしたが、歯を食いしばって研究に励みました。

だんだん、成果が見えてきました。添加剤の活性率が高まり、黒鉛状無煙炭やボタの燃焼時間も長くなり、熱量も無煙炭に劣らないほど高まりました。苦心の末、女性科学者は新しい添加剤の開発に成功しました。

その成果が学界で認められ、リさんは博士号を授かりました。経済発展と人民生活の向上に大いに貢献したことで、高い国家叙勲の栄誉に輝き、プレゼントも受けました。また、国レベルの大会の代表にも選ばれました。リさんはそれに報いようと又もや、新たな研究テーマに取り掛かりました。

今も、リさんは国の経済発展と人民生活の向上に尽くす一念で、研究に尽くしています。