泣いている農民、笑っている農民

泣いている農民、笑っている農民

朝鮮の名山のミョヒャン山*1に位置している国際親善展覧館には、対照的な二つの木の彫刻があります。空っぽの鉢を手にして寂しく泣いている農民と、穀物いっぱいの鉢を手にして幸せそうに笑っている農民、この二つの工芸品はエクアドルの「ボルンタッド」出版社のウンベルト・オルチス・フロレス元社長から贈られたものです。

ウンベルト社長が偉大な金日成主席について初めて知ったのは、日本の「毎日新聞」記者の質問に対する金日成主席の回答「わが党のチュチェ思想と共和国政府の対内対外政策のいくつかの問題について」に接した時からでした。世界で最も尊い存在は人間であり、世界で最も強い存在も人間であるというチュチェ思想の真理はウンベルト社長を興奮させました。自分があれほど渇望していた真の世の中が、チュチェ思想が立派に具現されている朝鮮の社会主義ではないだろうかと思ったウンベルト社長は訪朝の途につきました。

ウンベルト社長は金日成主席に会った時、主席に贈り物をしましたが、それが木の彫刻「エクアドルの農民の悲惨な生活」でした。エクアドルの貧困と立ち遅れを取り払い、繁栄と幸せの道を探していたウンベルト社長の姿がこの彫刻にそのまま表されています。ウンベルト社長は10数回にわたる訪朝を通じて、チュチェ思想を豊かに発展させ、現実に具現している偉大な金正日総書記に強く魅せられました。それでチュチェ79（1990）年2月16日、金正日総書記に木の彫刻「農民」を贈りました。

贈り物は朝鮮の現実から、チュチェ思想の示した道に沿って進む時、明るい未来が開かれると言うことを確信したウンベルト社長の幸せな姿を表しています。

（世界と朝鮮）