朝鮮の声郵便箱191027

「朝鮮の声」郵便箱 2019.10.27

カン・ソンヒ（カン・ソニ）：「朝鮮の声」放送へようこそ。

シン・ヨンイル：「朝鮮の声」放送へようこそ。

カン・ソンヒ：山装う秋と言いましょうか、平壌の中にはモラン峰は美しく紅葉（もみじ）しており、メインストリートのイチョウの木もすっかり色づいて目にも眩しいほどです。

シン・ヨンイル：そうですね。放送局の構内にある柿の実もすっかり熟して、出勤する人達の目を楽しませているんですね。大体穏やかな秋の天気が続いていますからね。

カン・ソンヒ：はい。さてこの頃も多くのリスナーの皆さんから受信報告と共に、色々なお知らせのあるお便りが沢山届いていますが。

シン・ヨンイル：はい。千葉県の或るリスナー*1からはこんな内容のお便りが届きましたが、早速読んでみましょう。

「今晩は。先日は私のリクエストで『強盛繁栄アリラン』を流して頂きありがとうございます。放送の録音をたまたまYouTubeで聴く機会に恵まれ感激致しました。さて日本は9月1日、東京の関東大震災朝鮮人犠牲者追悼碑の前で当時のデマ殺害された朝鮮人の方々への謝罪と追悼の祈りを捧げる会が開かれました。悲しい事にその横で右翼・反朝鮮・親安倍勢力が『在日朝鮮人を殺害したのはウソである』や『朝鮮人こそ日本人を強姦・強盗・放火・殺戮の限りを尽くした』とデマを振り撒き、在日朝鮮人への憎悪を煽り立てていました。日本では今でも大災害が起こる度に朝鮮人への差別・憎悪を煽り立てています。平時でもヘイトスピーチや私学補助金を支給しない等差別を続けています。全く反省をしていない日本政府・安倍政権は国際社会の指導的立場を占めようとする前に、先ずは信実と向き合い正しい歴史認識に立たねばならないでしょう」

カン・ソンヒ：はい、その続きです。

「昨日は『朝鮮の声』ホームページで『5円55銭』のお話を聞いて身が震える思いがします。戦時中だけでなく災害時までこんな惨たらしい事をしていたのは知りませんでした。なぜ日本政府はこの事を教えていないのでしょうか。真の友好関係は正しい歴史と反省に立ち謝罪と賠償をしなければ築き上げる事は出来ないでしょう。そんな中、国会で丸山穂高議員が『独島を戦争で奪え』と妄言を吐きました。他国の領土を侵略する事は許されません。実に腹立たしい思いです。この2つの話を聞いて私は日朝関係の改善を求め続けたいと決意を新たにします」

シン・ヨンイル：仰る通りだと思います。お便りを読んでみますと両国の関係問題について鋭く分析したのに基づいて、正しい立場を表明なさっていますね。この頃少なからぬリスナーの皆さんから日本に対する朝鮮人民の立場と見解についてのお問い合わせがありましたが、この歴史はですね、捻じ曲げる事も否定する事も、また逆戻りさせる事も出来ない最も正確な公正なものだといえます。

カン・ソンヒ：はい。関東大震災の時日本当局がデマを流し軍隊と警察部隊、更には民間人まで駆り出して大勢の朝鮮人を無残に虐殺した断じて許せない事件があった時から、ほぼ一世紀が経とうとしています。そして日帝が敗北してからも74年が過ぎました。日本の右翼反動勢力は罪悪の歴史を反省するどころか一層悪辣に捏造しており、朝鮮人民に責任転嫁しようとしています。

シン・ヨンイル：日本では『関東大震災の時の朝鮮人虐殺の国家の責任を問う会』が発足して活動しています。これはいくら歳月が経っても日帝の特大の反人倫の罪は何を以ってしても覆い隠せず、日本政府は過去清算の責任から絶対に逃れないという事をそのまま示しています。

カン・ソンヒ：日本政府は過去清算は自分自身の為だという事をはっきりと知るべきでしょう。ドイツは既に第一次大戦と第二次大戦の賠償金の支払いを完了しています。

シン・ヨンイル：同じ戦犯国ですが日本とドイツの姿勢は全く裏腹ですね。世界中が日本に過去清算を求めているのは日本が過去の二の舞を演じないようにする為に、そのような歴史の悲劇が繰り返されない世界をつくる為です。

カン・ソンヒ：しかし日本は大東亜共栄圏の野望に取り憑かれて、軍国主義の復活と軍事大国化に拍車を掛けています。日本が過去清算を避け続けるほど国際的孤立を促すだけでしょう。

シン・ヨンイル：その事を良く知っている高知県の或るリスナー*2は、こんな内容のお便りをお送りになりました。

「日本が太平洋戦争期間中、朝鮮の女性の方々に多大な被害を与えたのは歴史的観点から見て明白であり、多くの日本人はその事を理解しているはずです。しかし一部の偏向した思想の日本人がこれらを無かった事のように発言し、朝鮮をはじめとする各国に対し今尚差別的思想を持っている事を非常に恥ずかしく思います。正しく歴史を理解する事こそが真の友好を生むと考えます。両国の関係が良好に発展して行く事を願います」

カン・ソンヒ：愛媛県のますもとしのぶさん、ますもとしのぶさんも「争いの無い明るい社会をつくる為に一緒に努力して行きましょう」とお書きになりました。

シン・ヨンイル：朝日関係の改善の為に積極的に努力なさっているリスナーの皆さんを、スタッフの皆が誇りに思っています。両国の友好関係の為に頑張って参りましょう。

カン・ソンヒ：では今日はこの辺で。リスナーの皆さん、次のこの時間にまたお会いしましょう。

（「朝鮮の声」郵便箱）

※今回、内容がアレなものはリスナーの名前を伏せて放送している。