朝鮮の国鳥オオタカ

朝鮮の国鳥オオタカ

オオタカは朝鮮の北部と南部の広い地域に棲息する留鳥です。タカ目タカ科の猛鳥です。

長くて広い翼とその先が丸い尾をもっているオオタカは目の上にはっきりとした白い帯があるのが特徴です。青みがかった黒いろのくちばしは短く、先が曲がっています。頭の上と後ろの部分は黒いろで、首の後ろの部分は暗褐色で白い斑点があります。そして腹面は白色です。

主に高麗リスとキジなどの小さな哺乳類と鳥類を捕食します。オオタカは餌を見つけると非常に早いスピードで急降下します。

朝鮮ではオオタカがヘドンチョン、ポラメなどいろいろな名前で呼ばれました。また、人が飼い慣らした鷹をスジニ、野生の鷹をサンジニ*1と呼びました。

オオタカは昔から朝鮮人民の生活と密接な関係を結んでいました。朝鮮人民は古くからオオタカを飼い慣らして、キジとウサギのような動物狩りに利用しました。その歴史は古代にさかのぼると言えます。オオタカ狩りが盛んになるにつれて、それにまつわるエピソードと格言も生まれ、詩と民謡、美術作品も作られました。

オオタカはその形と性質が朝鮮人の気質そのままです。それほど大きくありませんが、均衡の取れた体、明るい目、鋭いくちばしと爪、とても速いスピード、利口でありながら荒々しい気質、翼を広げて大地を見下ろす威風堂々たる気概。それで朝鮮人民がオオタカをもっと大事にするのではないでしょうか。

朝鮮では国鳥のオオタカが保護増殖されています。

（観光）