朝鮮の名勝サムイルポ

朝鮮の名勝　三日浦

カンウォン道*1コソン郡*2のサムイルポ里*3にサムイルポと言う美しい湖があります。昔、ある王が日帰りのつもりで遊覧に来ましたが、聞きしに勝る絶景に3日も留まったということから三日浦、サムイルポと言う名が付き、有名になったと言います。

クッチ峰など、屏風のように湖水を囲む大小の峰々、清く澄み切った穏やかな水面、松と竹が生い茂る島々が一つに溶け合って、まるで一幅の絵のようです。サムイルポは山の上から見下ろすと海辺の湖水のようで、下から見上げれば山中の湖水のような感じがするのが特徴です。

瀟洒なチュンソン閣、タンチョンといって柱や梁などにカラフルな色彩を施した伝統の造りのリョンファ台などの東屋がいくつもあって景色を十分楽しめます。北西の砂浜の後ろには芝生と鬱蒼とした松林があります。

湖水で一番大きい島はワウ島です。東の方に竹が少しあるだけで、島全体は松に覆われています。昔は古い松が何本か立っているとして「松島」、松の島と呼ばれていましたが、次第に牛が臥せているようだとして臥牛島、ワウ島と呼ばれるようになりました。ワウ島から西側へ数個の岩の島が見えますが、そこにシラサギが舞い込む様子は実に見ものです。

湖にはコイ、ハクレン、シラウオなど、魚も沢山います。サムイルポには紅葉の意味のタンプン館というレストランを始め、サービス施設も完備していて、観光客の便宜を十分図っています。

毎年海外からも多くの観光客が訪ねて来て、名所めぐりで楽しいひと時を送っています。