新設のピョンヤン香料貿易会社

新設の平壌香料貿易会社

ピョンヤンに香料会社が新設され生産を始めました。風光明媚なテドン川*1の岸辺にあるピョンヤン香料貿易会社は、近代設備完備の垢抜けした企業です。

こじんまりとした瀟洒な建物の中には香辛料、工業用香料、香水などの生産工程が設けられています。また、品質向上と種類を増やすための製品分析室と新製品開発室もあります。

各生産工程には水を精製、濾過して香料を作る近代設備と包装用注入機、密封機などの自動設備が整っています。香辛料室ではイチゴ、リンゴ、桃など果実や牛乳、バターを利用して食品の香料を作り、バニラエッセンスも作ります。

化粧品に入るメロン、きゅうり、パイナップル、朝鮮人参の香料は工業用香料生産室で作ります。一方、香水生産室では屋内、車内、身体に振り掛ける香水を作りますが、その原料としてはパイナップル、メロン、レモン、リンゴの香料を使います。

ピョンヤン香料貿易会社のキム・ミョンスク社長はこう話します。

「生産を始めて間もないのですが、従業員の熱意と人民の需要は大変高いものです。これから人民に好かれる色々な良質の香料を沢山作ります。とりわけ公害のない朝鮮で良質の香料を多量生産して外国との交易を一層発展させていきます」

現在、全国の食品・日用品工業部門の各工場から続々注文が入り、会社の従業員皆は、品質向上に全力をあげています。