斥和碑

斥和碑

斥和とは、排斥の斥に、和平の和の字を書きますが、和議を排斥すると言う意味です。斥和碑は、朝鮮の最後の封建国家だった朝鮮封建王朝の時の1871年、欧米列強の侵略に反対する朝鮮人民の闘争気勢を象徴して建てられた石碑です。

愛国心に燃える朝鮮人民は、1860年代中頃以来、欧米列強の度重なる侵略をそのつど粉砕しました。1871年4月に封建政府は全国各地に斥和碑を建てるようにしました。

社会科学院歴史研究所の研究者ハン・チュンシクさんのお話です。

「斥和碑には洋夷､西洋の洋に外国を意味する夷狄の夷の字を書きますが､西洋の者らということです､『洋夷が侵入するのに戦わないのは和親することであり、和親を主張するのは国を売り渡すことである。千万年われらの子孫にこれを警告する』と書かれています。このように斥和碑には外国侵略者と絶対妥協できないという朝鮮人民の反侵略の闘争気概と愛国的決意がそのまま反映されています」

1882年に斥和碑は日本侵略者の強要に屈服した封建支配層の大国追従の反動的な措置によって撤去され、埋没されました。その後、日本侵略者は朝鮮人民の反侵略・愛国の気概を挫こうとの目的から各地に埋没されていた斥和碑を掘り出して完全に破壊しました。

それで朝鮮中央歴史博物館には実物通りの模型が展示されているのです。