山羊牧場の青年たち

山羊牧場の青年たち

ハムギョン南道*1ハムジュ郡*2のピョンプンドクという山羊牧場に青年からなる作業班があります。山腹をたなびく白雲、数千ヘクタールの広々とした牧草地、40キロあまりのくねくねと延びる放牧道、あちこちに群がる山羊・・・

のどかな風景ですが、昔は人跡まれで風の吹きすさぶところでした。ここで青年たちが抱負と理想を持って放牧の道を切り開きました。

－チュチェ96（2007）年1月20日
今日は大寒の日だ。外に出ると吹雪が猛威を振るい、山々は丸ごと雪に覆われている。
けれど、私たちは変わりなく放牧の道に出た。
冬にも山羊の飼養のため1日1回は必ず放牧しなければならないからだー

これは牧場の1人の娘さんが書いた日記のくだりです。

何もかも足りない中、青年たちは土地を肥やして種を撒き、牧草地を造成し、家畜を飼いました。地帯の特性と山羊の放牧によい草の種を得るため、種山羊を確保するため夜も遠い道を歩き、1匹の山羊を生かすため夜を明かしたことも1度や2度ではありませんでした。

猛暑の日も、厳冬の日も険しい山道を登り、人力で肥やしを運んで牧草地の面積を増やし、山羊の好きな草の種も植えました。また、粘り強く勉強して、みなが、牧草地の管理や放牧、獣医を掛け持ちし、山羊の飼養を科学的に行いました。

獣の吠え声だけが響いた辺鄙なピョンプンドクはすっかり移り変わりました。山々に山羊が群がり、日当たりのよいところには文化住宅や厚生施設が見事に建てられました。

くねくねと延びる放牧の道と、果てしなく広がる牧草地のあちこちに建てられた畜舎と乳製品加工施設も見ものです。ここでは毎日、多量の山羊の乳と肉が生産され、郡内の託児所や幼稚園、住民に送られています。

ピョンプンドクを住み良く、働き良いところにつくる一念に燃え、放牧の道を歩き続けるここの青年たちです。

（今日の朝鮮）