対朝鮮制裁決議は朝鮮に対する侵害

対朝鮮制裁決議は朝鮮の自主権に対する乱暴な侵害

世界的な軍事強国の自主的な尊厳と力を改めて誇り示した共和国の大陸間弾道ロケット「火星14型」の第2回テスト発射の大成功に世界が驚嘆を禁じ得ずにいます。しかし共和国の核武力が質・量共に強まった事に恐れを成したアメリカ等の敵対勢力は、史上最悪の制裁・圧迫と挑発策動に躍起になっています。

この6日アメリカは、共和国の大陸間弾道ロケットのテスト発射を国際平和と安全に対する脅威だと言いがかりをつけ、それを口実に共和国の経済発展と人民生活の向上を完全に遮断する事を狙った国連安保理制裁決議2371号を採択しました。この度の国連制裁決議は、どこまでもアメリカの極悪非道な押し潰し策動の所産として共和国の自主権に対する乱暴な侵害、共和国に真っ向から挑むものです。共和国が最強の核武力を保有したのは、半世紀以上に亘る極端な朝鮮敵視政策と核の脅威と恐喝を事として来たアメリカの強権と横暴から、国の自主権と民族の生存権を守る為の正々堂々たる自衛の措置です。

共和国の相次ぐ大陸間弾道ロケットのテスト発射は、太平洋の向こうで共和国に対する無謀な軍事的冒険と卑劣な制裁策動に躍起になっているアメリカへの厳しい警告でした。ところがアメリカは、共和国の実態を認めて共和国と共存する道へ出るどころか、必死になって共和国をターゲットにしたミサイル訓練に狂奔し、多くの戦略核戦力を引き入れて朝鮮半島の情勢を又もや核戦争の瀬戸際へ追い込もうとしています。こうした中アメリカは、国連安保理を盗用して正常な貿易活動と経済交流まで全面遮断する前代未聞の悪辣な制裁決議を作り上げて、共和国の思想と制度、朝鮮人民を抹殺しようとする魂胆をそのまま曝け出しました。

世界最大の核保有国であるアメリカの極端な朝鮮敵視政策と核の脅威と恐喝を阻む為の自衛の核抑止力を強めるのが、国際平和と安全に対する脅威になるというのは、世界の全ての国がアメリカの利益に服従する植民地になるか、でなければ侵略の生贄にならなければならないという強盗丸出しの論理です。世界で核実験を一番多く行い、時となく大陸間弾道ミサイル*1を発射して核の覇権を永遠に維持しようとの野望を露骨に追求している国々が、共和国の自衛の核武力強化を犯罪視する不法極まりない決議を作り上げ、それを違反したという口実を設けて制裁を加えるのは正に強盗丸出しのダブルスタンダードの極みということです。

アメリカ主導でこれまでの数十年間、数回に亘って作り上げられた国連の制裁決議によって世界で一番酷い制裁を受けている中でも、困苦欠乏に耐えて掌中に収める事は全て収めている共和国が、敵対勢力の新たな制裁に驚いたり態度を変えたりすると思うなら、それこそ妄想に過ぎないという事です。それで共和国政府は国連安保理の反共和国制裁決議を全面排撃し、侵略と戦争の元を根こそぎにする為の正義の力を更に打ち固めて行く原則的立場を内外に厳かに宣言しました。

アメリカが共和国に政治経済軍事の全ての分野に亘って全面的に挑発した以上、それに断固たる報復で対応するのは朝鮮の軍隊と人民の揺ぎ無い意志で確固たる決心です。もしアメリカが共和国を押し潰そうとの無謀な企みを止めず軽はずみに振舞うなら、共和国は如何なる最後の手段も辞さないでしょう。共和国はこれからも平和を守る永遠の旗印である併進路線を更に高く掲げて、自分が選んだ道から逸する事無く最後まで進むでしょう。

（時事評論）