天然記念物―海チルボの虹の岩

天然記念物　海七宝の虹の岩

ハムギョン北道*1の東海岸にそびえているチルボ山*2は、朝鮮の6大名山の一つです。チルボとは、7つの宝、昔から､7つの宝が埋もれているとかでチルボ、七宝山と呼ばれて来ましたが、それぞれ独特の趣によって内チルボ、外チルボ、海チルボに分けられます。

海岸沿いのエリアをヘチルボ、海チルボと呼び、ここに虹の岩があります。海水の浸食作用によって、岩の下が空洞になり上だけが残っています。海の方にせり出した山から始まり、海をまたいで、海中の岩につながった、まさに虹です。

高さは8メートル位い、そのうち空洞の高さは4.5メートル、空洞の上の部分の幅は3～4メートルです。虹の岩はカンソン門、ソル島、タル門*3と共に海チルボの名所として広く知られています。

虹の岩に波が押し寄せて散る時は、雲の上にかかった虹のようです。特に夕焼けの時の風景は実に見物です。ユニークな虹の岩は刺繍や朝鮮画などで広く表現されています。

虹の岩はその形成過程と隆起運動の研究、そして美観上の意義が大きいので天然記念物と指定されています。

人民の憩いの場として立派に整えられたチルボ山には海チルボの虹の岩のような名所が多くて観光客で賑わっています。