偉大な「学生」

偉大な「学生」

偉大な金正日総書記の生涯には、人々を感動させる多くのエピソードがあります。その中には、金日成総合大学での話もあります。

チュチェ99（2010）年4月のことです。金正日総書記は、母校の金日成総合大学を訪れ、大学の教育科学展示館を見て、教員、研究者が研究した科学技術のアイデアについて聞きました。

広い部屋の3面の壁にぎっしりのアイデア図解の前の椅子に腰掛け、教員の説明を注意深く聞きました。図解ひとつの説明だけでも長い時間がかかりました。いくつかの図解の説明を聞くだけでも、集中力が弱まる膨大な科学技術的内容でした。

しかし、総書記は、教員が最後の図解の解説を終えると、椅子を回して初めから説明を聞きなおすというのでした。そして、矢継ぎ早に質問をし始めました。原理は何か、分離はどうするのか、工程はどのように繋がるのか、始まりと終わりがぴったり合うのか、などなど。

1つ1つ深入りする総書記の質問は限りありませんでした。アイデアを出した教員、研究者も答えに詰まる質問でした。日はだんだん暮れていきましたが、図解の説明は続きました。

総書記は、説明を終わりまで聞きながらも、アイデアの内容と特性、コスト、対策案が数字で示されている図解の内容が現実に適ったものであるか深く分析しました。

多くの時間を費やした総書記は、やがて椅子から立ち上がり、12の図解のうち4つが一番重要だ、今すぐでも取り入れられるようだから一度やってみなさい、私は金日成総合大学を信じていると言いました。

この日、大学の教員、研究者に深い信頼を寄せた金正日総書記は、大学を発つときに、今日は多くのことを学んだ、ありがとうとの言葉を残しました。

総書記のよく響く声が、広い校舎にこだましました。

（偉人伝）