偉勲が輝くのは

偉勲が輝くのは

2014年4月27日、ロシアのシベリアのノボシビルスク州のトラブノエ村では、ロシアの参戦老兵・傷痍軍人であるヤコブ・チホノビッチ・ノビチェンコの誕生100周年のイベントがありました。イベントに朝鮮労働党の高位代表団が参加しました。

（字幕・ナレーション）
ヤコブ・チホノビッチ・ノビチェンコ
1914年4月、ノボシビルスク州ドボレンスク区域トラブノエ村に生まれる
1945年8月、赤軍装甲連隊の小隊長として朝鮮人民革命軍とともに朝鮮の解放作戦に参加
1946年3月1日、偉大な金日成主席の臨席の下、ピョンヤンで行われた慶祝大会のとき、幹部壇に飛んでくる手りゅう弾を体で覆った

朝ソ合作映画「永遠の戦友」より

片腕を失くして帰郷するノビチェンコの懐には、金日成主席から贈られた銀のシガレットケース*1が大事に仕舞われていました。

（ナレーション）
1946年3月1日　英雄ノビチェンコへ
北朝鮮臨時人民委員会委員長　金日成

その時から38年が過ぎた1984年5月、シベリアのトラブノエ村に思いがけない知らせが来ました。訪ソの途に就いた主席がノビチェンコを探すとの事でした。

「一国の元首である金日成主席の心に、今もこの私が英雄として生きているのだろうか」

家族も村人も信じようともせず、ノビチェンコ自身も軍人の義務を果たしただけだと思い胸の中に仕舞っていたその事を忘れず、シベリアの僻村まで厚い義理の手を差し伸べた偉大な金日成主席。ノボシビルスク駅に駆けて来たノビチェンコは主席の手をギュッと握り、心からの感謝の挨拶をしました。

（字幕）
1984年5月25日、ヤコブ・チホノビッチ・ノビチェンコに朝鮮民主主義人民共和国労働英雄の称号を授けることについての政令発表

1984年7月、ノビチェンコとその家族は訪朝の途に就きました。平壌は皆を国賓として迎え入れました。

金日成主席は「自分がその時の事を証明しないと誰も信じないだろう」とし、忘れられていたノビチェンコの遺訓について詳しく描いて見せました。そして「手榴弾を体で覆った勇敢な英雄戦士、国際主義戦士」と呼んで主席のネーム入りの金時計をプレゼントしました。そして「ノビチェンコ同志が立てた英雄的偉勲は朝鮮人民皆が永遠に忘れないでしょう」と言いました。

1994年12月、英雄のノビチェンコは享年80歳で亡くなりました。偉大な金正日総書記は深い哀悼の意が込められた弔電と共に花輪を贈りました。そして見舞金も贈りました。主席が亡くなってから5ヶ月しかならない時でした。

ノビチェンコの妻はその時の心中を次のように吐露しました。

「偉大な金正日将軍が金日成主席の心まで合わせて花輪を贈ったと思うと、涙で目の前が見えませんでした」

その後もノビチェンコの遺族と朝鮮との関係は続きました。敬愛する最高指導者金正恩委員長はノビチェンコの誕生100周年に因み、ノビチェンコが住んでいた家屋を新築し墓を立派に改築するよう計らいました。

2014年4月、改築されたノビチェンコの墓に金正恩委員長からの花輪が供えられました。金正恩委員長は「ノビチェンコ同志の高潔な英雄的行いは、朝鮮人民の心の中に大事に仕舞われている」というお言葉も贈りました。

ここは祖国解放戦争勝利記念館。昨日の赤軍の少尉ノビチェンコの姿が宝石画で描かれています。『歳月の流れは追憶の頁に忘却の苔を残す』と言います。しかし国際主義的義務への忠実さ、正義の為血と汗を捧げた人達への義理の思いは、それを認めません。万年が過ぎても色褪せない宝石画のように、ノビチェンコの偉勲は歳月と共に一層の光を放っています。

（世界と朝鮮）

---