侵略的で強盗的な「桂タフト協定」

侵略的で強盗的な「桂タフト協定」

犯罪文書として歴史に印された「桂タフト協定」が締結されてから114年になります。「桂タフト協定」は侵略者の厚顔無恥さと強盗丸出しの本性を赤裸々にさらけ出しています。

19世紀後半、朝鮮半島は帝国主義列強の植民地争奪のための角逐の場となりました。日本は「征韓論」を打ち出して、朝鮮に対する侵略に本格的に取り掛かりました。「征韓論」は朝鮮侵略のドクトリンでした。日本は19世紀末～20世紀初に帝国主義の段階に入りました。

キムヒョンジク師範大学歴史学部の教師、博士、助教授チョン・リョンホさんのお話です。

「帝国主義の段階に入ったばかりの日本帝国主義が朝鮮を初め海外への侵略に乗り出そうとしているときは、世界がすでに帝国主義列強によって分割していました。そして、当時、日帝は海外侵略を行えるほどの政治、軍事、経済の力も非常に弱く、よって、他国に対する侵略を帝国主義の頭であるアメリカを傘に来て実現しようとし、海外侵略の第一のターゲットを朝鮮に定めました」

一方、百年以上も前から朝鮮に侵略の魔の手を伸ばしてきたアメリカは、朝鮮を占領し、ひいてはアジアを支配しようとの野望を実現するため、力が弱い反面、好戦的な日帝を朝鮮とアジアの侵略の突撃隊にしようとしました。その目的実現のために締結されたのがまさにこの「桂タフト協定」なのです。

1905年7月29日、当時の日本首相桂とアメリカ陸軍長官タフトとの秘密会談を行われました。会談で桂とタフトは日本がフィリピンに対するアメリカの植民地支配を認める代わりに、アメリカは日本の朝鮮侵略を積極的に協力し、朝鮮に対する日本の「保護統治」を認めること、そして極東侵略で日米が共謀し結託することなどを約束しました。

周知のようにこの「協定」は朝鮮に対する日本の独占的支配を認め、朝鮮を日本の完全な植民地にするための侵略的で強盗丸出しの文書でした。これに基づいて日本はアメリカの積極的な支持と庇護の下に他の列強の干渉を受けることなく、その年の11月、強盗さながらの陰謀を凝らして「乙巳5条約」、いわゆる第2次日韓協約を、1907年7月には「丁未7条約」、いわゆる第3次日韓協約を、1910年8月には「韓日併合条約」を捏造して朝鮮を完全な植民地にしました。

こうして5千年の悠久な歴史と文化を誇る朝鮮民族は日帝に余すところなく踏みにじられました。

犯罪的な「桂タフト協定」の締結から朝鮮人民は血の教訓を得ています。それは力が弱ければ国と民族の自主権を守れず、帝国主義列強の侵略の取引ものにしかならないということです。昨日は帝国主義列強の角逐の場となった朝鮮が今は強い国力を持つ戦略国家になりました。日本の反動勢力が過去の犯罪に対するいささかの反省や罪意識もなく、再侵略の道に乗り出そうと躍起になっていますが、朝鮮人民はこれを絶対許さないでしょう。

日本が犯したあらゆる罪の代償を必ず支払わせるでしょう。

（時事評論）