作家の卵に

作家の卵に

ピョンヤンのカンバンソク高級中学校には才能ある作家の卵を育てる文学クラブがあります。インストラクターは生徒の文学的才能を伸ばしてあげようと知恵と情熱を注いでいます。

分科長のチョ・ソングンさんのお話です。

「私たちは、生徒たちが多くの本を読んで、ジャンル別の文学作品を認識するのに重点を置いています。また、現実体験の期間を効率よく利用して、現実の中で作品の種子を見つけ、人物の性格と生活について探求するよう求めています」

分科では、生徒たちが毎日50ページから100ページ程度の本を読み、作品の種子とテーマ、人物の性格、作品の構成を分析すると同時に、描写と名台詞、名表現などをメモする習慣をつけるようにしています。そして、それを作品の創作に活用するよう指導しています。また、毎日つける日記を色々な形式で作品化して、生活の素材を扱う方法とストーリーの展開の方法を体得させています。

インストラクターは生徒のメモを常にチェックして、長点と欠点を指摘し、これから力を入れるべき面について具体的に教えています。その過程に生徒の潜在的な文学の才能と創作的個性を把握し、それに応じて色々な授業の方法を活用して、創作的能力を高めさせています。

エッセー「赤いりんご」、抒情詩「タンポポの香り」をはじめ文学クラブの生徒が創作した多くの作品が専門家の好評を受けているのは、インストラクターの献身的な努力の結果です。

今も、作家の卵という若木を育てる根、肥やしになったつもりで、授業と創作の指導に熱中しています。

（今日の朝鮮）