仕事の甲斐

仕事の甲斐

ピョンヤンの街を行き来する旅客運輸手段の中にはモランボン・バス事業所のバスもあります。乗客が停留所で待っていることがないようバスの実働率を高めているここの事業所には精密機械、多機能旋盤などが揃っていて、多くの部品を自力でまかなっています。

修理工の機能も高く、一度手の加えたバスは長い間、フル稼働しています。今日ご紹介するチェ・イジョンという労働者も縁の下の力持ちです。キャリア40数年のベテラン修理工です。

労働者のキム・グァンさんのお話です。

「チェ・イジョンさんが修理するのはそれが何であれ技術的に完璧です。私たちが下手に仕事をするとバスのフル稼働に支障を来たし、市民が停留所で立ちっ放しになるとよく言っています。それで技術革新にも励み、修理工たちの技術学習も先頭で導いています」

創造性と進取の気性に富むチェさんは設備の技術改造を発案し、多くの技術革新案を打ち出して、国家科学院の研究者の協力の下、1つ1つ完成させました。それで多くの設備が省力と節電をはかりながらも製品の実収率を高めるものとなりました。

自分ひとりだけでなく、修理工のみなが技能の高い修理工になって始めて、全てのバスのフル稼働が実現すると思ったチェさんは、新人たちの技術熟練度を高めることも率先して受け持ちました。時には厳しい師となり、優しい兄となって育てた多くの修理工が今は旅客運輸部門の各機関で活躍しています。

チェさんは国家叙勲にも預かり、事業所の宝物、ベテラン技術者として従業員に尊敬されています。

（今日の朝鮮）