人民のための打算

人民のための打算

朝鮮の北西部の最北端にあるオスドクは標高800メートル以上の高原です。数千ヘクタールの広い面積を占めているこの高原は水資源が乏しく、ここの住民は水不足に悩まされて来ました。

しかし、今は28キロメートルほど離れたアムノク川*1の清らかな水がこの高原に流れ込み、飲料水はいうまでもなく、農業用水も豊富になりました。今も、ここオスドクの人たちは自分たちに生命水を与えた偉大な金日成主席の大きな配慮を忘れずにいます。

チュチェ53（1964）年9月のある日、オスドクを訪れた金日成主席は飲料水のためなめているここの住民の苦痛を推し量り、飲料水を必ず解決すべきだと言いました。ここの住み人たちもアムノク川の水を飲料水に利用したいと思ってはいましたが、その工事があまりにも莫大な資金と人手を要するものでしたので、その願いは望みだけで終わりました。

こうした事を知った主席はアムノク川の水をくみ上げることを教えました。そして、あちこちに散在している家々を一定の場所に集中して建て、そこの人たちの飲料水はもちろん、作業班にも水をくみ上げるように、早く水をくみ上げるための工事を始めるようにと言いました。

こうして、人数の多くない住民のために、28キロメートルほど離れたアムノク川の水をオスドクにくみ上げ、そこからまた20キロメートルの区間に鋳鉄のパイプを埋めて住民地域に水を送る、それこそ「収支」相つぐなわない膨大な工事が本格的に始まりました。

まもなく、オスドクの人たちに生命水が送られました。正に、金日成主席はこの世で人民をもっとも大事にし、人民の幸せのためには何も惜しまない人民の偉大な父でした。

オスドクの人たちは乾涸びた大地を生命水で潤し、永遠の幸せ花咲くところに築いた金日成主席の恩愛を代をついで伝えています。