世界喫煙の日に際して

「もっと清潔に、もっと文化的に、もっと健康に」、これは誰もが望む事です。しかし多くの人がこの望みとは裏腹に、百害あって一利なしのタバコを〓〓嗜好品、こだわりのものにしています。

5月31日は世界禁煙の日です。世界保健機関のまとめによりますと、世界的に喫煙による死亡者数は毎年700万人に達しています。副流煙にはニコチン、一酸化炭素、アンモニア、青酸等の有害物質が数千種も含まれています。

世界保健機関が示した今年の世界禁煙の日のテーマは『タバコと肺健康』です。世界的に男性肺癌患者の8割、女性肺癌患者の5割が喫煙によって肺癌に罹っています。喫煙による死亡は間接喫煙にも関わりがあるので、男性ばかりか女性や子供も被害者になる恐れがあります。

禁煙研究普及所のキム・オクリムさん。

「直接及び間接喫煙によって呼吸器系統を始め人体の重要器官が損傷するとの科学的なデータが引き続き発表され、しかも、喫煙による死亡と癌性疾病を防ぐための解決策があるにも関わらず多くの人がタバコが切られずにいます。未だに喫煙が人間の健康はもとより社会経済的および環境的な因子に及ぼす否定的影響とその結果についての正しい認識が足りないからです。タバコを切るのが自分の健康と文化的な生活のためであることをはっきり知って、喫煙者はタバコと断固決別すべきです」

これまで朝鮮民主主義人民共和国はタバコ規制活動で大きな成果を収めました。朝鮮はチュチェ94年（2005）4月、世界保健機関タバコ規制枠組み条約に加入して正式の加盟国となり、チュチェ94年（2005）朝鮮民主主義人民共和国タバコ規正法を採択し何度も修正補充しました。朝鮮では喫煙者に対する煙草の有害性についての衛生宣伝を強める一方、各種禁煙製品の開発にも力を入れています。

禁煙研究普及所所長のリ・ヒギョンさん。

「無公害の自然環境で育つ天然薬剤を主な原料として、禁煙栄養錠剤をはじめ各種禁煙製品を生産し、販売しています。また、ニコチン中毒など各種中毒の解消に効き目のあるチョウモンサイカチのお茶を初め色々なお茶の製品と禁煙時の水飲みでよい効果を出すキハダ、クララ水などの天然健康製品を生産して禁煙活動に役立たせています。それで、清潔に、健康に生きようとの人間の望みを実現することに実質的に寄与しています」

国家煙草規制法に準じて禁煙活動が行われ、近年外国産タバコの輸入が制限され、タバコの密売を無くす為の法律的統制が強まっています。こうした努力により朝鮮では成人男性の喫煙率が著しく減り、他の国で頭痛の種となっているケバケバしいタバコ広告や無煙タバコ、電子タバコ等各種の代替タバコが無いばかりか女性喫煙者もいません。

朝鮮民主主義人民共和国ではこれからも禁煙活動を更に強め、人皆が健康な体で文化的な生活を営むようにするでしょう。

（世界と朝鮮）