リョンアク山のイチョウの木

龍岳山のイチョウの木

リョンアク山のイチョウの木はピョンヤン市*1にあるリョンアク山*2に育っています。標高292メートルのリョンアク山は切り立った崖と美しい花々、豊かな緑、秋の紅葉で昔から絶景と知られています。山の形が飛び立つ竜を思わせるところから、竜と山岳の岳の字を書いて、リョンアク山、竜岳山と呼ばれています。

イチョウの木はリョンアク山のポブウン庵*3という昔の建物のそばに育っています。樹齢500年もあるイチョウの木は、始めは3本植えたものが長い間育つうちに一本のようになりました。根元から三本に分かれて伸び、2.5メートルのところで多くの枝を張って箒のような形をしています。木の高さは28メートル、根元の周りは3.7メートル、樹冠の径は16.5メートルです。

このイチョウの木には伝説があります。ある日、3人の男がポブウン庵を見に来て、義兄弟の交わりを結んだと言います。そして、3本のイチョウの木を植えたのが、今のように一本になったという話です。

このイチョウの木は学術の意義があり、リョンアク山の景色を引き立ててくれるので天然記念物に指定されています。

リョンアク山のイチョウの木は今も青々と育ち、人々に楽しい情緒を与えています。