リサイクル化
朝鮮ではリサイクル化が自立経済の発展を促す原動力となっています。別けても循環周期が短く消費の速さ等の特性のある軽工業部門で原料と資材の積極的なリサイクル化が図られ、それはそのまま増産に繋がっています。
運動靴の生産が専門のこの工場では条件がどう変わろうと生産が中断する事無く、むしろ産量が増えています。その秘訣はリサイクル化にあります。形の様々なこの靴底は全部再生原料で作られました。
工業技術研究所副所長 リョン・チョンヘ
「靴を生産する過程に多量の副産物が出ます。裁断の工程で合成皮革や補強用底の副産物が出ていますが、一ヶ月でその量は数百キログラムに上ります。以前は捨てるしかないと思われていたものです。今回、工場で研究を深めて、合成皮革の副産物で靴底を生産し補強用底の副産物なども全部リサイクル化して、生産に取り入れています」
このようにリサイクル化は物質的富が生産される限り原料の尽きる事が無いので増産の方途となります。リサイクル化は科学技術に裏打ちされなければ実効が出ません。
工場には人絹の生産過程に出る糸屑をリサイクル化する生産工程が築かれています。糸屑の洗浄から始まり再生原料を生産する工程は多くの科学技術上の懸案を抱えていました。工場では数回のテスト生産を経て人絹の生産で再生原料の割合を徐々に高めています。
作業班長 キム・チョルナム
「以前は作業班で再生原料の生産を小規模で行っていましたが、今は、生産に必要な原料を私たちがまかなっています。再生原料の質が悪いと糸くずの量が増え、産量を増やすことが不可能でした。それで、科学技術普及室の運営を正常化し、誰もが価値あるアイデアを出して、生産に寄与しています。今回、切断機を改造して、この工程で水分を取り除き、最後の工程で実収率を高めました。そして、自動洗浄機による糸くずの洗浄を行っています」
今、工場では糸屑を用途に合わせて100％利用する技術を取り入れたのに基づいて近代化を進めています。
原料と資材の国産化・リサイクル化を命脈・主な方向として近代化を推し進めるのは、朝鮮労働党第8回大会で示された軽工業部門の発展の方向です。
（政策）
2021.02.18 サイト動画の聞き書き、字幕抜き書き
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