パンムンジョムを訪れて

板門店を訪れて

パンムンジョムは朝鮮戦争が終わったチュチェ42（1953）年7月27日、朝鮮とアメリカの間の停戦協定が締結された所で、朝鮮半島を北と南に二分する軍事境界線がここをも横切っています。

チュチェ85（1996）年11月24日、偉大な金正日総書記は敵味方が直接対峙している最前線に位置したパンムンジョムへの歴史的な視察を行いました。当時、朝鮮に対するアメリカの軍事的圧力と経済的封鎖は極限に達し、そのためパンムンジョム一帯は緊張した対決ムードに包まれていました。まさにこのような時、金正日総書記がパンムンジョムを視察したのです。

パンムンジョム代表部の軍人たちは危険極まりないパンムンジョムを訪れた総書記を二重三重に取り囲みました。しかし総書記は一身の危険をものともせず軍人たちの手を優しく握って歩みを移しました。総書記はまず、偉大な金日成主席の直筆が刻まれた石碑を見て、ここに刻まれた主席の直筆はわずか9字しかならないがそれにこめられている意味は貴く偉大なものだといいました。

石碑の前で長いこと歩みを移せずにいた総書記は金日成主席が生涯を閉じる前に批准した歴史的な書類が国の統一に関するものだった、あの時も主席は夜を明かして分厚い書類に目を通し、闊達な筆致でこのように尊名を残し、その下に「1994年7月7日」と日付を書いたといいました。生涯の最後の日にも朝鮮人民みなに統一なった国をもたらすため多忙な時間を送った主席への敬慕の念がパンムンジョムに溢れるようでした。

総書記は少し歩いてはまた石碑を眺めながらなかなかそこを離れようとしませんでした。パンムン閣を降りてまたもや石碑のところへ戻った総書記は、金日成主席は国の統一のためにたいへん苦労し、不滅の業績を残している、主席の直筆の石碑の前に立っているといろいろと考えさせられることが多い、主席が国の統一のために苦労を重ねた日々のことが浮かんでくる、こういって国の統一に尽くした主席の一生の苦労と不滅の業績について感慨深く思い起こしました。

厳かな気持ちで石碑を眺めていた総書記は、われわれは主席の願いと志通り、必ず国を統一しなければならないといいました。この日の総書記の言葉は主席の遺訓を必ず実行する誓いであり、民族みなに発した統一の宣言でした。分裂のシンボルであるパンムンジョムを統一のシンボルに変える意志で総書記は人民を巧みに導き、自主統一偉業の局面を開きました。

今、朝鮮民族の統一めざす運動の先頭にはまた一人の傑出した先軍の総帥、敬愛する金正恩元帥がいます。元帥はまたといない偉人たちの国の統一の遺訓を必ず実行する揺ぎ無い意志で先軍革命偉業の継承の偉大な歴史を開いています。

朝鮮民族の統一めざす運動を先頭で導く金正恩元帥の優れた導きがあるので朝鮮は必ず統一されることでしょう。