スク島が伝えるのは

スク島が伝えるのは

ピョンヤンの都心を流れるテドン川*1にスク島*2という中州があります。小さなこの島にも民族大団結の力で国の統一偉業を推し進めた不世出の偉人の足跡が残されています。

チュチェ37（1948）年4月、ピョンヤンでは偉大な金日成主席の直接の発案と指導によって、南北朝鮮の諸政党、大衆団体代表者連席会議が開かれました。4月南北連席会議は朝鮮の解放後初めて、思想と理念の異なる北と南の各政党、各派、各界の人が一堂に会して、民族分断の危機を乗りきり、国の統一を成し遂げるための対策を協議した歴史的な民族の会合でした。

チュチェ37（1948）年5月2日、歴史的な4月南北連席会議を成功裏に終えた金日成主席はこの日、スク島で協議会を開きました。

主席はまずキム・グ、キム・ギュシクなど南朝鮮の各代表がその間、ピョンヤンに来て展開した活動と南北連席会議の成果と意義について概括し、各代表がしたことは国と民族のための何事にも比べようのない大きく誇らしいことだと高く評価しました。そして今日の協議会では代表者連席会議で協議し、決定して世界に公式に発表した決定を実際に貫くための対策的問題を虚心坦懐に協議するつもりだと言いました。

主席は南朝鮮の各代表の話を詳しく聞き、提起された意見を肯定したり、またその人たちの疑問に1つ1つ明晰な回答を与えたりしました。主席は心から国を愛する人であるなら、みなが立ち上がって国を永遠に二分しようとするリ・スンマン傀儡集団の亡国的な「単独選挙」を断固拒否するだけでなく、完全に破綻させるべきだと語調を強めて言いました。

主席はリ・スンマン傀儡集団がアメリカを傘に着て「単独政府」を作り上げる場合、朝鮮全土での民主選挙を実施して、統一的な中央政府を構成しなければならないとし、当時の南朝鮮の情勢に合わせて各種闘争を組み合わせ、いかに伸縮性のある活動を繰り広げるべきかについて具体的に教えました。

千里眼の先見の明と秀でた知略で難局を乗りきり、民族の行く手を明るく示す主席を仰ぐ代表たちは敬虔な気持ちに包まれました。

偉大な金日成主席が4月南北連席会議に参加した南朝鮮の各代表とスク島で行った協議会は、国と民族を愛する人であるなら、政治的見解と信教を超えて、国の統一へと導いた民族の和解と団結の会合でした。

歴史の地スク島には「統一戦線塔」が建ち、民族の大団結に尽くしてなした金日成主席の業績を今に伝えています。

（偉人伝）