スキャンダルで苦境に陥った安倍政権安倍政権が森友学園*1問題で苦境に陥っています。一角では安倍内閣の総辞職まで取り沙汰されている有様です。長期政権を見通した安倍政権を一瞬にして崖っ淵に追い遣った森友学園問題は、安倍の職権乱用疑惑に絡んでいます。 周知のように昨年、安倍の妻が名誉校長を勤めた森友学園が大阪府の国有地の一部を安く買い入れ、安倍が友人が経営する加計学園*2の学部開設の為に力を貸したスキャンダル事件が明るみに出ました。この事件が社会とマスコミに公開されると、安倍政権に対する社会の非難は高まりました。 その煽りで昨年7月、与党自民党は次期国会選挙の勝敗を決する上で肝心要の東京都議会選挙で大惨敗を喫しました。今のところ安倍政権のスキャンダル疑惑は消えるどころか更に嵩んで、安倍の政治的運命の惨めな終焉を早める時限爆弾となっています。 先日、土地の取引関連の決済文書の添付書類1枚を、財務省傘下の或る機関が独断で隠滅した事が読売新聞によって明らかになりました。これに先立って森友学園関連の文書から安倍の妻昭恵の名が削除された事も複数の政府関係者の話を通して確認されました。 多くの日本人が、面目を施すのに権力を乱用し巨額の金を費やす安倍に唾を吐いています。それに付け込んで野党側は安倍に対する政治攻勢を強め、続け様にパンチを加えています。 先日、財務省の決済文書の修正を巡って会談を開いた立憲民主党と希望の党、民進党、共産党、自由党、社民党の国会対策委員長達は、森友学園問題の実態を赤裸々に暴き国会で徹底的に審議する事に合意しました。また文書修正の最終的責任を取って辞任した国税庁長官佐川はもちろん、安倍の妻昭恵を国会に出頭させて尋問する事で見解の一致を見ました。 先日、野党の或る人は「憲法に明記された国民主権と議会民主主義を踏み躙る歴史的犯罪が働かされた」と非難し、「徹底的な真相究明を通して安倍内閣を総辞職に追い込むべきだ」と呼びかけました。 今日本全域で、森友学園問題の正しい究明を求める日本人の抗議デモが毎日のように繰り広げられています。日本の現状についてアナリストとマスコミは、「長期政権を狙う安倍にはこれが赤信号だ」と一様に評しています。 (時事評論) 2018.03.30 サイト音声の聞き書き
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