コグリョの尚武の精神

コグリョの尚武の精神

シン・ヨンイル：コグリョ、高句麗は朝鮮初の封建国家です。

凡そ1000年間、存続しました

社会科学院フォークロア研究所の主任、博士、助教授　イム・スンビン

「コグリョはその隆盛期によく訓練された30万の常備武力を持ち、有事の際は100万の大軍を動員できるよう準備されていました。また、石の加工技術と城郭築造の技術に優れていたので、1000個余りの城を築き、国中を要塞化しました。コグリョがいかなる大敵の侵攻も撃破できる強力な軍事力を持つ軍事強国となったのは、コグリョ人の熱い愛国心とともに強い尚武の精神があったからです」

 

コグリョでは国の防衛の為忠誠を尽くすのが最も誉れ高い事と見做されていました。

武術を磨くのは男子の義務で子供の時から日常的に駆け足や乗馬、弓道、剣道を習いました。

また民間の娯楽や競技も全て武術から成っていました。

コグリョには武芸を奨励し勇猛心と大胆さを崇める気風が立てられていました。

各地方に設置されたキョンダン*1という教育機関で色々な武術教育を行なったのがその好例です。

コグリョでは人を評価するのも武術に長け知恵と勇猛があるかが〓〓〓〓〓〓〓*2。

狩猟を武術の水準を評価する重要な方法と見做し、毎年国家的な狩猟競技を行ないました。

毎年3月になると馬術や弓術を競う狩猟競技を行ない、優勝者に大賞を与え官職にも登用しました。

社会科学院フォークロア研究所の主任、博士、助教授　イム・スンビン

「コグリョで武術と知恵、勇猛心はとても重要視され、官吏の選抜と登用の基準にもなりました。これは、尚武の精神を植え付け、社会的に尚武の気風を確立する上で重要な役割をしました」

 

誰もが武術訓練をし、戦場に馳せ参じるのを本領としたコグリョの人。

その愛国的な尚武の精神はコグリョの軍事力強化の重要な裏付けでした。

尚武の精神はその後も代々引き継がれ、〓〓〓〓の侵略を退け国と民族の自主権を守る為の戦いで高く発揮されました。

（文化―歴史）