その信頼が忘れられません

その信頼が忘れられません

金日成賞受賞者、朝鮮作家同盟中央委員会専属作家リュ・ドンホさんの手記

雪が降る12月の空を見上げていますと、私の人生を輝かせてくれた優しいその許が恋しくてなりません。私が作家生活を始めてから、早、40数年が過ぎました。それは偉大な父の許で、才能と希望を思う存分花咲かせ、誇りに満ちた人生を送ってきた日々でした。今も、チュチェ91（2002）年6月15日のことを忘れられません。

この日、私を始め何人かの作家、記者が光栄にも、偉大な金正日総書記に呼ばれました。総書記は、「ペクトゥ山の溶岩が煮えたぎる」と言う詩の創作について聞いて、詩が名作として完成することを期待している、と言いました。そして、リュさんは労働者出身の作家だ、現実の中で作詩を習ったが、今は多くの名作を創作していると評価しました。

チャガン道*1の故郷が目に浮かび、労働の喜びに満ちて工場の旋盤の前で油まみれの手で作業指令書の裏に初めて詩を書いたことが思い起こされました。労働の歌の中、昼は旋盤を回し、夜は文学サークルで創作に打ち込んだ若い旋盤工の小さな才能の芽を見つけ、キムヒョンジク師範大学の作家養成班に入るよう計らったのは金正日総書記でした。

そして、大学を卒業すると、作家同盟中央委員会専属の作家に配置し、創作の一歩一歩を導いて、今は一人前の詩人に育てました。総書記の細やかな導きを抜きにして、詩人としての誇らしい人生について考えられません。折に触れて労働者出身の作家だと評価し、恩情の限りを尽くした総書記でした。

チュチェ90（2001）年12月27日も、偉大な父の恩情に浴した一日でした。年の暮れまで人民軍部隊を訪ねて先軍の道を歩み続けた総書記の献身の足跡を涙ながらにかみ締め、その場で詩を作って、詠みました。私の詩を最後まで聞いた総書記は、詩が良い、真心あり、熱い感情あって感動を与えると評価しました。そして、労働者の集団からもこのような立派な詩人が輩出する、と深い信頼を寄せました。

労働者出身の作家！　私は感激に耐えず、この貴い呼び名を何度も口ずさみました。いかなる厳しい試練の中でも槌を高く掲げて、常に先頭に立って社会主義偉業を進めてきた労働者たち、このような頼もしい労働者のように時代の躍動する現実を詠じる詩人として生き、働くことを望む総書記の深い信頼がこの呼び名に込められていました。

その後、私は総書記の深い信頼を胸に、総書記の献身の足跡が印されている最前線の部隊を訪れ、「前線従軍詩抄」、歌詞「いつも呼ぶのは」を始め多くの詩歌文学を創作しました。総書記の深い恩情、信頼なしには、このように総書記が喜び、人民が好む詩文学が創作できなかったでしょう。

正に、総書記の導きは、私が今のように金日成賞受賞者、国中に知られた詩人になるようにした滋養分でした。それで、私は偉大な父の恩愛を詩に託し、総書記にあくまで従っていく誓いを立てました。

人生はぐくむ源思えば
総書記の恩情が涙ぐましい
生まれ育ったその許思えば
総書記の姿が目に浮かぶ
あ、総書記はわれらの父
その許で私の人生花咲く